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お知らせ
<2016年 3月12日 更新>
かなり久しぶりの更新です。 2015年度の指導も終わったのでここで2016年度の生徒の募集をしたいと思います。 募集の対象は全国の中学生、高校生です。 募集要項や私の指導例などの詳細はこちらのページへどうぞ。

基礎からのシグマベスト 高校これでわかる 数学Ⅱ+B 新課程版



学校対応に適しています。学校レベルに合わせて「基本例題」「応用例題」「発展例題」「定期テスト予想問題」を使い分けるといいでしょう。学校の勉強に少し不安がある場合、より深く理解したい場合、はこの参考書で学習することをおすすめします。また、この参考書に対応した問題集「基礎からのシグマベスト 高校これでわかる 問題集 数学Ⅱ+B 新課程版」もあわせて使うとより良いでしょう。

目次

第1章 式と証明・方程式 (数学Ⅱ)
第2章 図形と方程式 (数学Ⅱ)
第3章 三角関数 (数学Ⅱ)
第4章 指数関数・対数関数 (数学Ⅱ)
第5章 微分法・積分法 (数学Ⅱ)
第6章 数列 (数学B)
第7章 ベクトル (数学B)

*新課程版ですが、確率分布と統計的推測の内容は掲載されていません。




以下がテキストのレビューです。

テキスト名(出版社、著者) 高校 これでわかる 数学Ⅱ+B 新課程版(文英堂、同)
タイプ 参考書
値段 1700円+税
サイズ、刷 A4、2014年発行
頁数(問題の頁数、解答の頁数) 395頁(316頁、74頁)
問題量 ★★★★☆
問題の難易度 ★☆☆☆☆
問題の解答 ★★★☆☆
数学的理解が深まる内容 ★★☆☆☆
扱う難易度 ★★☆☆☆
問題数 例題=297題、類題=297(ー)題、定期テスト予想問題=107題、計=601題
1周目にかかる時間の目安 例題=74.25h、類題=74.25h、定期テスト予想問題=26.75h、計=175.25h(59日)
問題数÷頁数= 1.522
おすすめレベル 文:レベル〜0、理:レベル〜0


おすすめレベルについては下部にある「テキスト問題難易度ー大学ランク 対応表」を参照してください。

表の見方を含めて教材レビューの見方、特に1周目にかかる時間の目安についてはこちらを参照 → 教材レビューの見方








構成
主に「例題」「類題」「定期テスト予想問題」「別冊解答」から成っています。また、数学に関する読み物として「TeaTime」がところどころに掲載されています。各章は指導要領に沿った章で構成されていて、章の中はさらに細かく、教科書のように「節」に分かれています。いわゆる網羅型の参考書ですが、問題は教科書基本〜応用レベルがほとんどです。多色刷りで、随所に解説やヒントなどがあり、初習の人でも独学で使えるような構成になっています。



例題

例題は「基本例題」「応用例題」「発展例題」に分かれています。「基本例題」は教科書の基本レベル、「応用例題」は教科書応用レベル、「発展例題」は教科書の発展内容(扱ってない教科書もある)、となっています。当ブログの指標でいえば、どれもレベル0以下の問題です。問題の各パターンは、導入→「例題」「解法ルール」「解答例」「類題」の順に進むようになっています。導入(テキストでの表記ではなく、当ブログが説明のためにつけた名称です)では、各節の冒頭でその節のことを文章で説明しています。「解法ルール」はその問題を解く上での指針や、用いる公式が載っています。

解答例のあとには、その問題を解くうえでおさえておきたい重要事項がまとまっている「ポイント」が掲載されている場合もあります。テストで頻出の例題の端には「テストに出るぞ!」の表記があります。例題はパターンごとに分けられていて、どのようなタイプの問題か、言葉による表記がされています。例えば「公式による展開(1)」「公式による展開(2)」「工夫の必要な展開」のような記述があります。欄外にはその問題で、なにを学習するのかがわかるように、言葉による説明として「ねらい」があります。



類題
例題と同じパターンの問題が載っています。ただし、全ての例題に対して類題があるわけではなく、ごく一部の簡単な例題には、類題がないものもあります。そういうわけで、レビュー表の問題数のところには「201(ー)題」と表記しました。



定期テスト予想問題
各章の章末には、その章の問題の各パターンがまとまっています。例題と同じレベルのものから、やや難しいものまであります。当ブログの指標でいえば、レベル0が大半で、レベル1が少し、といったところです。各問題の横には、解答の指針として「HINT」が掲載されています。



解答
途中式や図などを含めて、記述回答の見本となるような、過不足のない解答になっています。「別解」がある場合もあります。初習の人が独学でも理解できるような解答です。よって★3つとしました。







数学的理解が深まる内容
例題ページでの「導入」「ポイント」や、「TeaTime」、その他の解説など、数学的理解が深まる内容が豊富です。ただし、その内容のほとんどは教科書レベルを超えるようなものではありません。よって★2つとしました。







扱う難易度
問題数は少なめで、問題の難易度は低く、問題選定をしやすくする工夫もなされています。また、解答がしっかりしています。ただし、体裁が少しごちゃごちゃしているので見にくいというデメリットもあります。よって★2つとしました。








総評

まず最初に言っておくことは、この参考書は学校対応向きということです。収録されている問題の難易度はレベル0が中心なので、レベル2以上の受験用には向きません。構成も教科書の章や節に似ているので、日常学習で使うことをおすすめします。もちろん、レベル0〜1の受験用として使うことは十分に可能です。

白チャートよりも全体的にレベルを少し下げたものをイメージするといいと思います。問題数も少なく、難易度も低い、解説もしっかりしているので非常に扱いやすいです。3TRIALやクリアーを使用している学校に、非常に適しています。4プロセス以上になるとこのテキストだと、少しもの足りない部分もあるかもしれません。数研出版の教科書傍用問題集の難易度はこちらを参照してみてください。
数研出版 教科書傍用問題集の難易度







使い方の例

学校対応

学校対応に適しています。学校レベルに合わせて「基本例題」「応用例題」「発展例題」「定期テスト予想問題」を使い分けるといいでしょう。学校の勉強に少し不安がある場合、より深く理解したい場合、はこの参考書で学習することをおすすめします。また、この参考書に対応した問題集「基礎からのシグマベスト 高校これでわかる 問題集 数学Ⅱ+B 新課程版」もあわせて使うとより良いでしょう。



<3TRIALを使っている学校での使い方の目安>

目標が60点以下の場合は、テスト範囲の基本例題だけを学習しましょう。目標が60点なら、基本例題の90%以上、50点なら80%以上、以下同、です。対応した問題集で類題演習をするとより安定して得点できるでしょう。

目標が60〜70点の場合は、テスト範囲の基本例題を100%、応用例題を50〜60%、解けるようにしましょう。発展例題はやらなくていいです。また、定期テスト予想問題は60〜70%解けるようにしましょう。対応した問題集で類題演習をするとより安定して得点できるでしょう。

目標が70〜80点の場合は、テスト範囲の基本例題を100%、応用例題を60〜70%、解けるようにしましょう。発展例題はやらなくていいです。また、定期テスト予想問題は70〜80%解けるようにしましょう。対応した問題集で類題演習をするとより安定して得点できるでしょう。

目標が80〜90点の場合は、テスト範囲の基本例題を100%、応用例題を70〜80%、解けるようにしましょう。発展例題はやらなくていいです。また、定期テスト予想問題は70〜80%解けるようにしましょう。対応した問題集で類題演習をするとより安定して得点できるでしょう。

目標が90〜100点の場合は、テスト範囲の基本例題を100%、応用例題を80%以上、発展例題を80%以上、解けるようにしましょう。また、定期テスト予想問題は80%以上を解けるようにしましょう。対応した問題集で類題演習をするとより安定して得点できるでしょう。




志望校:レベル0〜1
このレベルの受験の土台を作るのに適しています。受験本番レベルに対応するには、このテキストや対応している問題集だけでは少し物足りないでしょう。この参考書での学習をひと通り終えたあとは、同レベルの基礎問題集か入試対策問題集に移りましょう。最終目標は、「基本例題」を95〜100%、「応用例題」を90〜100%、「発展例題」を80〜90%、解けるようにすることです。対応した問題集で類題演習をすると、より安定して得点できるでしょう。志望校がレベル1の場合は白チャートや黄チャートなど、もう少しレベルの高いものを使ってもいいと思います。


志望校:レベル2〜3
このレベルの場合は物足りないでしょう。青チャートなどの上位の参考書を使うことをおすすめします。


志望校:レベル4〜5
このレベルには適さないです。青チャートより上の、総合的研究、FocusGold、などを使うことをおすすめします。
























テキスト問題難易度ー大学ランク 対応表

当ブログのテキストレビューはこれを基準にしていますが、この表は絶対的なものではなくあくまでも一つの目安だと考えてください。

レベル(偏差値) 国公立 私立(関東) 私立(関西)
レベル5 東京、京都
70〜
レベル4 北海道、一橋、東京工業、大阪、東北、名古屋、お茶の水女子、筑波、横浜国立、東京外語、九州、神戸 早稲田、慶應義塾
60後半
レベル3 首都大東京、千葉、広島、大阪市立、名古屋市立、東京農工、国際教養、岡山、金沢、電気通信 国際基督教、中央(法)、東京理科、上智、津田塾(学芸) 同志社、立命館、同志社女子(文)
60〜65
レベル2 大阪府立、熊本、名古屋工業、奈良女子、新潟、静岡、京都府立、神戸市外語大、滋賀、埼玉、岐阜、横浜市立、三重、東京学芸、信州 立教、明治、青山学院、中央(法以外)、法政、学習院、津田塾(学芸以外)、日本女子、東京女子 関西、関西学院、同志社、立命館
55〜60
レベル1 長崎、山形、鹿児島、群馬、弘前、宇都宮、山梨、和歌山、岩手、富山、香川、愛媛、徳島、山口、秋田、福島、福井、大分、鳥取、茨城、島根、高知女子 明治学院、成蹊、成城、芝浦工業、日大、駒澤、専修、東洋、國學院、聖心、フェリス、学習院女子 龍谷、甲南、京都産業、近畿、京都女子、神戸女学院
50〜55
レベル0 宮崎、高知、琉球、前橋工科、高知工科、佐賀、奈良県立、室蘭工業、群馬県立女子、福岡女子 東海、多摩川、亜細亜、桜美林、立正、帝京、拓殖、国士舘、関東学院、昭和女子、共立女子、東洋英和、大妻、実践、清泉、相模女子、白百合、東京家政、文化女子 摂南、神戸学院、佛教、大阪経済、桃山学院、追手門
〜50



上記の表は過去の記事から引用
大学ランク [国公立、私立(関東)、私立(関西)総合版]






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[ 2014年06月11日 05:00 ] カテゴリ:基礎からのシグマベスト(参考書) | TB(0) | CM(0)
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